画像診断設備

当クリニックの画像診断設備のご紹介

MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像診断装置)

MRI (Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像診断装置)

MRI検査は脳や脊椎、四肢、骨盤内の子宮・卵巣、前立腺など多くの部位に関して優れた検出能力があります。整形外科分野でも靭帯や軟骨などの軟部組織の情報や炎症疾患などの痛みの原因も画像化することができるので、レントゲンに写らない疾患を見つけるのにも有効です。
当クリニックでは、整形外科クリニックでは数少ないドイツ Siemens社 高磁場1.5T(テスラ)MRIを導入しております。高磁場のMRIを導入することで高画質な画像が短時間で得られ、より正確で迅速な診断が可能となります。また、*遠隔画像診断設備も導入しておりますので、撮影した画像を放射線科専門医の元へ送り専門家の眼で解析・診断することで、患者さんの診断、治療に役立てています。

MRI (Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像診断装置)

MRIは大きな磁石から発生する強力な磁場とFMラジオで使われるような電波を使って身体の任意の断面像を得ることができます。撮影中は工事中のような音が聞こえてきますが、機械の作動音(内部の磁石が震える音)ですので心配はいりません。また、当クリニックではオーディオシステムを搭載しており、ヘッドホンを装着しながら検査を行いますので、大きな音が苦手な方でも安心して検査を受けられます。
※検査部位によってはヘッドホンが装着出来ない場合がございますのでご了承ください。
また、検査中に気分が悪くなったりしても撮影技師との連絡手段としてブザーを持たせて検査しますので心配はいりません。
撮影中はコイルという器具を検査部位に装着して撮影します。
検査時間は検査部位によって変化しますが、およそ30分程度です。
また撮影中は身体が動いてしまうと写真がぶれてしまい正確な写真が撮影できませんので、撮影中は出来るだけ動かないようにしていてください。
*遠隔画像診断について
メディネット山梨有限会社を介して山梨大学医学部射線科のご協力をいただいております。

MRI検査を受けていただくにあたって

MRIの本体は強力な磁石になっているので撮影室に金属物を持ち込むと、強く引っ張られてしまい大変危険です。
また精密機器、磁気カードは破損やデータ情報が消えてしまう等の可能性がありますので事前にロッカーに預けていただきます。

以下の物は撮影室に持ち込めませんので注意してください。

  • 磁気カード/エレキバン/使い捨てカイロ

以下の方はMRI検査を受けられませんのでご注意ください。

  • ・ペースメーカー(MRI対応型を含め)を使用されている方
  • ・人工内耳を使用されている方

以下の方は事前にお知らせください。

  • ・妊娠の可能性がある方
  • ・体内金属を留置されている方(脳動脈クリップ・ステント・人工弁・消化管クリップ)
  • ・人工関節が入っている方
  • ・口腔インプラント(人工歯根)の方
  • ・マグネット義歯を使用されている方
    磁力が弱まる可能性がございます。事前に歯科医にご相談ください。
  • ・刺繍・ラメ入り化粧品(マスカラ・アイライン等)・ネイルアート等は発熱・変色の恐れがございます。化粧については落としていただく事がございます。控えめにしていただく様お願いいたします。
  • ・色付きのコンタクトレンズを使用されている方
    外していただく場合がございます。眼鏡・替えのコンタクトレンズ等、ご用意ください。

レントゲン

X線を用いて体内、骨の様子を画像化します。骨折や脱臼の状態を診断するのに必要な検査です。当クリニックでは立位撮影(立った状態での撮影)やストレス撮影(関節を押したり引いたりして関節に負担を掛けた状態を撮影)、全脊椎撮影(全身の脊椎を見ることによって側彎症の評価や姿勢による脊椎のバランス、アライメントの評価をする)、全下肢撮影(下肢全体の状態から左右のバランス、下肢のアライメント、体重のかかり方等を見る)、様々な撮影に対応できるように設計されています。

レントゲン検査での被ばくについて

レントゲン検査でのX線の被ばく線量はとても少なく、短期間に撮影を重ねた場合でも、ほとんど影響はなく心配は無いとされています。しかし、胎児(特に器官形成期:着床してから2~8週)はX線に対する感受性が高いため、妊娠されている方、もしくはその可能性のある方は事前にお知らせください。

レントゲン検査の注意点

金属やプラスチック、または生地の厚い洋服などのX線が透過しにくい物は障害陰影と
なり撮影部位に重なると診断の妨げとなります。
事前に取り外せる物に関しては撮影前に外していただけると時間短縮にもなり助かります。
また、撮影部位によっては洋服での締め付け、ワンポイントの刺繍等も影響しますので事前に検査着に着替えていただく場合がございますのでご了承ください。

以下はレントゲン写真に写ってしまう物です。撮影部位に重なってしまう恐れがある場合には外していただきます。
眼鏡/ピアス/ヘアピン/ネックレス(磁気、ゴム含む)/指輪/入れ歯(取り外せる物)
インナー下着(ホックやアジャスターが金属やプラスチックの物)/ファスナーやボタン
湿布/エレキバン/コルセット/腕時計

骨密度測定装置

HORIZON

脊椎圧迫骨折、大腿骨頚部骨折これらの骨折は高齢者に多い骨折ですが、若年者ではあまり多くありません。その理由に加齢とホルモンバランスによる骨密度の低下が理由とされています。特に女性では閉経を迎えるとホルモンバランスが崩れ、骨密度が低下しやすくなるため早期に治療をすることが大切です。
当クリニックではアメリカ HOLOGIC社 X線骨密度測定装置を導入しております。
この骨密度測定装置は2種類のX線を用いて骨の密度を測定する*DEXA法を用いた装置です。
*DEXA法とは、日本骨粗鬆症学会において推奨される腰椎と大腿骨頚部にて骨の密度を測定する方法です。
健康診断などで行われる腕の骨で測定する方法よりも正確に測定でき、骨密度の低下による骨折で多いといわれる腰椎、大腿骨頚部にて骨の密度を測定するので、骨粗鬆症診断においてより特化した検査結果を得ることができます。

骨密度検査の注意点

骨密度測定装置は微量のX線を使用して測定するため、測定部位にX線が透過しにくい物(金属、プラスチック、厚い生地の洋服等)があると正確な測定ができません。
事前に検査着に着替えていただく場合がございますのでご了承ください。

腰椎、大腿骨頚部で測定しますので特に以下の物は注意してください。
湿布/エレキバン/ブラジャー(背中にホックのある物)/コルセット
ファスナー、ボタンの付いている洋服