当クリニックが考える治療理念
高齢者の骨折 ”治療” → ”予防” に注目ADLを向上させて健康で長生きできる人生を!
日本は, 世界最長寿国を享受し, 今後も急速な人口の高齢化が進むことが予測されています。高齢者が最期まで、健康で元気な生涯を送ることがとても重要な課題であると考えます。
これに対して、まず、原因を探求して、しっかりと有効的な治療をすることが大切であると考えられていますが、最近では予防という概念が非常に注目されてきています。
そこで整形外科領域で注意すべき点は、高齢者の転倒→骨折というエピソードです。そして、その根底にある要因の一つが’骨粗鬆症’であると考えます。
骨粗鬆症とは、骨の強度が弱くなり骨折しやすくなる状態をいいます。
骨粗鬆症の高齢者は、くしゃみや咳などのわずかな衝撃や、軽い転倒で骨折し、寝たきりとなる場合もあります。重い介護状態に陥る危険性を秘めているにもかかわらず、骨折やそれに伴う痛み、骨の変形があるまで自覚症状がほとんどありません。そのため、定期的な検診と早期治療で骨折などの合併症を防ぐことが重要です。
当クリニックでは、身体測定、レントゲン、採血、骨密度測定器(腰椎、大腿骨)を用いて骨粗鬆症を診断します。
また、定期的に骨の状態を調べて患者さんのADL(日常生活動作)の向上に役立てています。さらには、生活の中における注意点や問題点などをpick upして、指導させていただきます。
スポーツを ”観る” → ”やる” 時代へ、怪我を予防して楽しい競技活動を!
国際スポーツイベントの開催に伴い、近年、スポーツへの関心が高まっています。そして、スポーツを観るだけでなく、競技する人々が増えており、ノンプロ(学生)のスポーツ選手やスポーツ愛好家の方々が急増しているのが昨今の現状です。また、様々な種類の競技種目が確立されてきており、それに伴って多種多様な外傷や障害も増加傾向にあります。
当クリニックでは、スポーツによる怪我や障害でお困りの方々に対して、各競技の特性や受傷機転より、専門医がMRIなどの精密機器を使用して、障害の部位を解明して迅速に診断します。そして、スポーツに精通した理学療法士が、個々のパフォーマンスレベルに合わせてプログラムを作製して早期復帰を目標に治療を進めていきます。
さらには、色々な機器を駆使してスポーツ外傷だけでなく障害にもしっかりと向き合い、治療だけでなく予防という概念に基づき、元々のレベルもしくはそれ以上のパフォーマンスで元の競技に復帰できることを目標にサポートをさせていただきます。
1整形外科
整形外科とは身体の芯になる骨・関節などの骨格系とそれを取り囲む筋肉やそれらを支配する神経系からなる「運動器」の機能的改善を重要視して 治療する科目(外科)です。背骨と骨盤というからだの土台骨と、四肢を主な治療対象にしています。
- 打撲、捻挫、骨折などの急性期の症状(痛みやしびれ)
- 変形性変化による腰、肩、膝などの各関節や骨粗鬆症による障害、さらには、それに伴い生じる日常生活における基本動作の低下
- 外傷後に長期続く慢性的な疼痛、しびれや動きの制限
上記に対してリハビリテーション医学と連携しながら症状を緩和、もしくは取り除いて、運動器官の機能障害を回復させ、社会生活へ復帰させることを最終目的としています。
2リハビリテーション
一般的にリハビリテーションの語源は、ラテン語で’re(再び)’+’habilis(適した)’ つまり、「再び適した状態になること」 「本来あるべき状態への回復」などの意味を持つと言われています。このため、リハビリテーションとは、色々な機器を使用する物理療法や徒手的に行なう運動療法、さらにはマッサージなどを組み合わせて、怪我や病気によって発症した疼痛や失われた機能を回復させることを目的としています。
3再生医療
再生医療は、何らかの理由で失われた身体の組織を再生することを目指して提案された医療技術です。人には、もともと”再生する力”が備わっています。この機能を利用して、現在では生きた細胞を使ったり、人工材料をうまく使用したり、遺伝子を入れた細胞を用いて、様々な新しい技術を駆使した基礎的研究が行なわれています。
つまり、再生医療とは怪我、事故、病気や経年変化などの理由によって失ってしまった組織や臓器、機能を薬(化合物)で治療するのではなく、本来、人間が持っている”再生する力”を利用して、元どおりに戻すことや状況を改善させることを目指す医療のことです。
4栄養指導
近年、栄養指導は、(とくにアスリートやスポーツ選手などの)身体づくりや競技力向上のための手段として注目されてきています。さらには、病気になるのを未然に防ぐといった予防という概念においても栄養指導は重要な役割を担っています。 そこで、当クリニックでは栄養指導が持つ様々な魅力に注目して、アスリートや(プロ)スポーツ選手だけでなく、成長期にあるジュニアアスリートや学生スポーツ選手さらにはスポーツ愛好家などの幅広い年齢層の方々と骨粗鬆症で治療されている方、もしくは治療はしていないが骨粗鬆症予備群として称される方々を対象として、栄養指導の実績があり、さらには骨粗鬆症にも精通されている管理栄養士とコラボレーションした栄養指導を開始しました 。